各宗派の思想(臨済宗の法話から)

各宗派の思想(臨済宗)

浄土宗・浄土真宗と正反対の厳しい臨済宗

法然上人の浄土宗、親鸞聖人の浄土真宗の、念仏を唱えることによってみな極楽浄土へいけるとした救いのことを他力といいますが、それに対してひたすら座禅によって悟りを得る道を自力(只管打座・しかんだざ)といい、明庵栄西(みょうあんようさい)、いわゆる栄西が開いたこの教えを臨済宗(りんざいしゅう)といいます。

栄西は中国で臨済宗を開いた臨済義玄(りんざいぎげん)を宗祖として仰ぎ開きましたが、のちに中国からの渡来僧を開山とする臨済宗寺院が多く建てられました。厳しい行を続けなければならない臨済宗は禅宗であるため座禅を最も重視します。

念仏を唱えるだけで救われるとされた浄土宗や浄土真宗の教えとは全くの正反対の気質をもった宗派ですね。こんな厳しい宗派がまた受け入れられるようになったのはなぜかというと、武士の世の中であった鎌倉時代の背景が大きく影響しており、鎌倉幕府や地方武士たちの気風に合ったようためのようです。

これによって武士は座禅を大切にするようになり、民衆は浄土宗や浄土真宗、武士は臨済宗という流れが出来上がっていったようです。臨済宗の教えは、禅宗の初祖である達磨大師の教えである、「不立文字」「教外別伝」「直指人心」「見性成仏」という4つの句から始まります。「不立文字」とは、文字や言葉では表せない体験を通して初めて本当の教えを体得できるという教えです。

「教外別伝」は何かを教えるということは何かを伝えるという以心伝心のことを指しています。「直指人心」は外にばかり目を向けず自分の心をよく見つめなさいということです。「見性成仏」は自分の本性をよく見つめれば全ての人は仏であることを体験してつかむことができるということです。これらの内容から、臨済宗とは、人間が誰しもそなえている尊厳で純粋な人間性を悟り、自分の中に仏があることに気づくこと。それが別名、仏心宗とも呼ばれる臨済宗の教えの真髄です。

臨済宗の禅は、「看話禅(かんなぜん)」と呼ばれ、師匠が出すお題のことを「公案」といいますが、この公案に対し弟子は頭で考えるだけでなく身体全体で答えを導き出し、理論を超えて答えを見出します。師匠と二人きりで対面し、弟子が提示した結果を師匠が検証する参禅を行って教えを体得していったそうです。自分がそれに耐えられるか想像しただけでへこたれそうになる私にはとうてい無理そうな厳しい修行だったのではと思います。


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